研究ノート

-20℃貯蔵中に生じるスケトウダラ筋閥たんぱく質の劣化に対する
水溶性食物繊維ヒアルロン酸の防止効果について

西村 公雄1,内野 祥子2,佐藤 郁夫2

1同志社女子大学生活科学部
2(株)水俣環境技術開発センター

 分子量720, 440, 90, 5.3Kのヒアルロン酸(HA)を,1mMトリス-マレイト緩衝液(pH7.0)で洗浄したスケトウダラすり身にそれぞれ2, 8, 8,8%になるよう添加し,-20℃下で40日間冷凍保存した。貯蔵中のCa2+-ATPase活性の変化を追跡したところ分子量の低いHAを添加した方が活性の低下は抑えられていた。3.8KのHAを洗浄したスケトウダラすり身に0,4, 6, 8%となるように添加し20日間-20℃下で保存したところ,2,4%添加のものは,貯蔵前のものと比べてCa2+-ATPase活性に有意差が認められなかった。


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