報 文

常習性便秘症に対するポリデキストロースの臨床的検討

松生恒夫1,鈴木康元1,野沢 博1,西野晴夫1,森  豊2

1松島病院大腸肛門病センター
2国立療養所東宇都宮病院 内科

 下剤を常用あるいは頓用している常習性便秘症に対して,ポリデキストロース7gを10日間連日摂取させて,臨床的に効果を検討して以下の結果を得た.
i)ポリデキストロース摂取後の自覚症状に関して,便秘の改善が92例中44例(47.8%),排便回数の増加が66例中37例(56.1%),硬便の改善が32例中24例(75.0%)にそれぞれ認められた.
ii)ポリデキストロース摂取後,・便秘の改善,・排便回数,・便の性状(硬便等),・その他の腹部症状のうち,一つ以上が改善された症例を有効とすると,92例のうち有効例が59例(65.6%)を占めた.

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