報 文

ブナ(Fagus crenata Blume)およびヒノキ(Cryptomeria japonicaD.Don)から
調製したリグノフェノールのin vitroでの抗酸化性について

藤田修三1,大前江利子2,船岡正光2

1青森県立保健大学健康科学部,CREST JST
2共生環境学科,CREST JST

 食物繊維であるリグニンの抗酸化性について、新規リグニン誘導物質であるリグノフェノールを調製して評価ノた。この物質はクラフトリグニン等、既存のリグニン誘導体に比べて天然のリグニンに極めて近い立体構造おヒび性質を有しているのが特徴である。ブナおよびヒノキのリグニンから相分離システム法によって調製された2種類のリグノフェノール誘導体についてPOV法およびTBA法で抗酸化性を測定した。その結果、全てのリグノフェノールに合成酸化防止剤BHAに匹敵する高い抗酸化活性が示され、さらにはグアイアシル基を有するごノキリグノフェノールは、グアイアシル基およびシリンギル基をもつブナリグノフェノールより抗酸化効果の養いことがわかった。

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