研究ノート

ラクトスクロース摂取による便秘傾向を有する高齢者の排便状況の改善効果

大池教子1,石原知恵2,村田智恵3,溝川千恵4
味谷房子5,加福文子6,山本みどり7

1国立病院大阪医療センター
2特別養護老人ホームあいあい
3阪南中央病院
4社会福祉法人寺田万寿病院
5医療法人渡辺病院
6辻学園栄養専門学校
7食と健康みどり企画

40名の便秘傾向を有する高齢者に乳果オリゴ糖5gを含有するゼリー飲料を1日に1本2週間摂取させて,排便回数,排便量,便性状などの複数の観点から排便状況に及ぼす影響について検討した。その結果,便性状の変化は認められなかったが,摂取前の排便日数が4日/週以下の者において,排便日数,排便回数および排便量が有意に増加し,健常者と同様の排便改善効果が認められた。本試験に際して深い理解を持って試験に協力していただいた被験者の方々,および試験飲料を提供していただいた株式会社H+Bライフサイエンスに深謝いたします。

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