研究ノート

電気伝導度測定による成長期ウイスターラットの体組成の予測について

森田達也1,由藤俊介1,本井博文1
岸田太郎3,桐山修八4,海老原清3

1昭和女子大学大学院生活機構研究科
2日清製粉グループ本社基礎研究所
3愛媛大学農学部生物資源学科
4静岡県立大学食品栄養科学部

 本試験の目的は,電気伝導度の測定により成長期のウイスターラットの体組成を予測することにある。電気伝導度から導いた計算式によって得られた除脂肪体重(r=0.991)および体脂肪量(r=0.945)は,それぞれの実測値と高い相関を示した。計算式の精度検定を行なったところ,除脂肪体重の計算式には十分な精度(±0.8%)が確認された。一方,体脂肪量では若干のばらつきが認められた(±3.0%)。本試験の結果,一定の体重範囲(170-400g)にあるウイスターラットでの電気伝導度の測定は,レジスタントスターチ摂取時の体組成変動の追跡に有用であると考えられた。

戻る