報 文

ガラクトオリゴ糖含有清涼飲料水の摂取が健常若年女性の便通・便性および糞便内細菌叢に及ぼす改善効果について

高山理枝1,渡辺 篤2,山本晴美1,小鷹和久1
岡部敬一郎1,2,櫻井 希3,青木洋祐3

1株式会社アドバンスDDS R&Dセンター
2同社常在菌叢研究所
3実践女子大学生活科学部食生活科学科

 健常若年女性51名を対象に調査した。便秘傾向者における排便回数と排便量は,プラセボ飲料摂取時と比べて有意に増加し,糞便内菌叢におけるBifidobacterium菌数も,プラセボ飲料摂取時と比べて有意に増加した。一方,レシチナーゼ陽性Clostridium菌数は,非摂取期と比べて有意な減少が認められた。糞便内菌叢における改善効果は,Bifidobacterium占有率が低い被験者を対象とし,非摂取時と比べた場合により顕著であり,Bifidobacteriumの菌数および占有率の有意な増加と,Lactobacillus菌数の有意な増加が認められた。腹部の自覚症状における問題となる愁訴も認められず,本試験飲料は,排便状況を改善し,腸内の有用菌を増やして有害菌を減らすなどの整腸効果が認められ,腸内環境の改善に有効なプレバイオテイクス食品であることが明らかとなった。

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